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「1on1(ワン オン ワン)」の有用性について
2024年08月21日
こんにちは。税理士法人 久保田会計事務所 経営財務部です。
今回は「1on1(ワン オン ワン)」の有用性についてご紹介いたします。
「1on1(ワン オン ワン)」とは、上司と部下による1対1での定期的なミーティング
と定義されますが、もともとはインテルをはじめ米シリコンバレーの企業で実施され
経営組織づくりに効果を上げていました。
日本では2012年にヤフーが導入したことで知られるようになり、国内企業にも広がっていきました。
また、最近では1on1と言う形態でなくとも、多くの企業で上司と部下の面談を実施しています。
弊所でも数年前から社員の成長支援の一環として導入しています。
日経トップリーダーの1on1を実施している企業に勤務する全国の正社員20~30代の男女200人に対する
アンケート調査によると、約8割が続けて欲しいと答えている一方、2割の人は好意的に感じていないようです。
(「1on1」が浸透した背景)
1.外部環境変化のスピードが速くなった
最近ではピーター・F・ドラッカーが提唱する目標管理制度を導入する企業が増えてきていますが、
外部環境変化のスピードが速いため、目標そのものや目標に向けた戦略・戦術が期間内に変わることが起き、
半年に1回ではなく、もっと頻繁に話して目標などを微調整する必要性が出てきた。
2.働く人の意識の変化
最近の労働者は、嫌だと思ったら比較的自由に転職する人が増え、より良い条件を求める労働者のための
転職サイトは活況を呈しています。
どうしたら自社で長く働き続けてもらえるのか?
人は「やり甲斐を感じる」、「将来の自分のためになる」、「自分の仕事が社会や誰かのためになっている」
という3つが満たされると簡単には転職しないと言われています。
この3つを社員に実感してもらうための場として、1on1を活用している。
3.上司と本音で話し合える
もともと日本企業には、大勢の前で部下が上司に意見を表明する風土はあまりなく、
だからこそ1on1が導入された側面がある。
(「1on1(ワン オン ワン)」の有用性)
1.人間関係の構築
上司とあまり話す機会がない会社の場合、先ずは「仕事の話をしない」ように伝えています。
これまでどういう考えで生きてきたのか、どんな趣味があるのかなどお互いに開示し合い、
何より個人として分かり合うことが大切です。
人間関係がなくても、作業に近い仕事なら出来ますが、本当に質の高い仕事は出来ませんし、
チームとして助け合うこともありません。
2.業務の管理
日々の仕事の進捗や起きている問題について話します。
上司は情報や問題を吸い上げ、指示が出来るので成功の確率が上がります。
3.個人の成長支援
「経験⇒振り返り⇒概念化⇒実践」という経験学習サイクルを回す手伝いを上司がすることで、
1つの仕事が終わったら、上手くいったこと・ダメだったことを振り返り、一般化・概念化し
次の仕事で実践していくことで、部下の成長を支援します。
4.Missionや行動指針への共感
自分が取り組んだ仕事がどんな価値があるかを共有することで、Missionや行動指針への共感を生み、
会社がどんな価値を出して世の中に存在し続けようとしているのか、どんな働き方を理想とするのかの
共感性が高いと人は本気で働きますし、離職防止にも繋がります。
自分達の仕事の意味や意義を1on1を通じて感じさせることが大切です。
(まとめ)
先のアンケートで1on1をあまり好意的に感じていないと答えた社員の所属する企業は、
1on1を行っている上司側に問題があるように思います。
1on1を実施しているがあまり有用性を実感されていない企業は、上司が上記の有用性を理解したうえで
されてみてはいかがでしょうか。
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