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『経営者のための読むコーチング』第11回「PDCAのD(ドゥ:実行)」
2023年04月14日
『経営者のための読むコーチング』シリーズは、
経営上のいろんな決断の場面を想定して、その時、何を考え、何を決断するのか、
読むだけで頭の整理をして、気づきを得て頂くことを目指しています。
では、本題に移ります。
前回は、PDCAの最初の「P(プラン:計画)」について書かせて頂きました。
今回は、PDCAの「D(ドゥ:実行)」について書かせて頂きます。
作った事業計画は、実行されなければ価値を生みません。
しかしながら、実行されない事業計画をたくさんみてきました。
折角、練りに練った計画なのに、非常にもったいないです。
そこで実行されない理由を探ったことがあります。
その答えは、事業計画を実行する時間がない、というものでした。
経営者であっても、社員であっても同じなのですが、
皆さん基本的には従来からある業務で手が一杯です。
余剰な人員を抱えている中小企業はまずないです。
皆さん日々のルーティン作業がしっかりあります。
また、業務というのは不思議なもので、時間が空くと、
やらなくても良いような業務が自然と生み出されて、
いくら時間があいてもすぐにうまってしまいます。
そして一度生み出された業務は、余程のことが無い限り無くなりません。
そんな状況の中で、新しい事業計画を実行する訳ですから、
無理矢理にでも時間を確保しなければ、
「あの計画はすすんでますか?」
「はい、やろうとしているのですが時間がなくて出来ませんでした!」
という会話が繰り返され、いつしかピカピカの事業計画もただの妄想に変わってしまいます。
では、確実に実行するための方法はなんでしょうか。
誰が、いつ、どこで、何を、何のために、どれだけの量を、どのように、いくらの予算で、
を明確に決められるかどうかにかっかってきます。
そして、そのコツは、実際に実行する社員に予め計画してもらうことです。
そこまでできれば実行される確率はかなり上がります。
では、お尋ねします。
・毎日繰り返す業務の中で、利益に直接結びつかない業務を3つあげて下さい?
・間接的な管理業務で、10年前と同じことをしいる業務を3つあげて下さい?
・部下でも出来る業務を3つあげて下さい?
定期的に見直さないと、ここで考えてもらったような業務は増え続けます。
これらを思い切って止める、或いは部下に任せるしか時間を空けられません。
新しい事業計画を実行するために、決断が必要です。
では、次回は、PDCAの「C(シー:確認)」について詳しく書かせて頂きます。
【自己紹介】
事務所を承継して以来「オープン経営」に取り組んできました。
企業が業績や企業の方向性を社内にオープンにしていくことで、
経営者と社員の利害を一致させ、全社員が同じ方向に協力し合う経営環境を造れます。
そのメリットは計り知れず、経営者が1人で悩んでいたビジネスモデルの更新や、
経営戦略の実践に抜群の力を発揮します。そして、経営者の内向なストレスをなくします。
とは言え、社員が会社の将来を不安に思わないか、
お金の使い方について批判されたり追求されたりしないか、
正しく理解してもらえるだろうか、などなど経営を公開することに不安はつきません。
閉鎖的な会計事務所業界にあって、オープン経営に取り組み、
そして成果を上げてきた私自身の経験も踏まえて、
「オープン経営」に取り組まれる経営者のお手伝いを積極的にさせて頂いています。
税理士法人 久保田会計事務所では、法人税や所得税等の税務申告だけでなく
相続対策や事業承継のお手伝いや経営コンサルティングを通してお客様の継続と発展を支援致します。
京都で50年間積み重ねた経験が、きっと皆様のお役に立つものと信じております。
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