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『経営者のための読むコーチング』第8回「単年度経営計画」
2023年01月27日
『経営者のための読むコーチング』シリーズは、経営上のいろんな決断の場面を想定して、
その時、何を考え、何を決断するのか、読むだけで頭の整理をして、
気づきを得て頂くことを目指しています。では、本題に移ります。
前回は、肩の力を抜いて、やりがいのある未来を形にする
「中期経営計画」について書かせて頂きました。
今回は、「単年度経営計画」について書かせて頂きます。
中期経営計画を作成することで、おぼろげだった未来が、
実現できそうな未来に変わってくればしめたものです。
実現した姿が、解像度高く明確で、さらにカラーで見えるほどになってくるまで、
味わい尽くして頂けると一番良いです。
そこで、その明確に見えてきた未来から逆算して下さい。
今、何をすべきか。今日の行動が、未来にどのように影響するか。
例えを一つ出します。あくまでも参考のイメージです。
WEBマーケティングにより100件のクリックから1件のお問い合わせが発生します。
次に、10件のお問い合わせから1件の商談が始まります。
2件の相談から1件の見積請求がきます。
5件の見積から1件新規取引が開始します。
2件に1件がリピーターとして固定顧客になります。
では、新規の固定顧客を100件増やすために、何件のクリックが必要でしょうか。
答:100顧客×2新規取引×5見積×2相談×10問い合わせ×100クリック
=2,000,000件クリック
ここから単年度経営計画です。
3年後に100件の固定顧客と取引の契約をするために、今年度は何が必要ですか。
ホームページ、コンテンツ、WEB広告は万全でしょうか。
不足しているものがあるとしたら、誰に、何時、いくらの予算で、
誰が、どんな方法で依頼しますか。
このような将来からの逆算で、
今期実行すべきことを具体的に決定していくのが、単年度経営計画です。
まさしく行動計画です。
目標売上などの金額を示した、ノルマや予算とは全く違うことが分かって頂けるでしょうか。
では、お尋ねします、
・今やっていることを続けていった場合、3年後の目標は実現しそうですか?
・3年後の目標を実現するために、明日、必ずすべきことは何ですか?
・明日、やらなくても良いことが予定に入ってませんか?
「単年度経営計画」が出来上がると、毎日の行動が洗練されてきます。
行き当たりばったりの経営からの脱却です。その先には、やりがいのある未来が待っています。
では、次回は、単年度経営計画を上手く運用する仕組み作り「PDCA」について書かせて頂きます。
【自己紹介】
事務所を承継して以来「オープン経営」に取り組んできました。
企業が業績や企業の方向性を社内にオープンにしていくことで、
経営者と社員の利害を一致させ、全社員が同じ方向に協力し合う経営環境を造れます。
そのメリットは計り知れず、経営者が1人で悩んでいたビジネスモデルの更新や、
経営戦略の実践に抜群の力を発揮します。そして、経営者の内向なストレスをなくします。
とは言え、社員が会社の将来を不安に思わないか、
お金の使い方について批判されたり追求されたりしないか、
正しく理解してもらえるだろうか、などなど経営を公開することに不安はつきません。
閉鎖的な会計事務所業界にあって、オープン経営に取り組み、
そして成果を上げてきた私自身の経験も踏まえて、
「オープン経営」に取り組まれる経営者のお手伝いを積極的にさせて頂いています。
税理士法人 久保田会計事務所では、法人税や所得税等の税務申告だけでなく
相続対策や事業承継のお手伝いや経営コンサルティングを通してお客様の継続と発展を支援致します。
京都で50年間積み重ねた経験が、きっと皆様のお役に立つものと信じております。
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お待ちしております。
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