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イノベーション

2020年06月10日

経営支援事業部

こんにちは、経営支援事業部です。

今回はポストコロナに向けてのイノベーションについて考えてみたいと思います。



先日新型コロナウイルス感染症の拡大に対する非常事態宣言が解除されましたが、

第2波・第3波の感染リスクを警戒しながらの新生活様式が提唱され、

経済活動も徐々にではありますが再開され、日常が戻りつつあります。

しかしコロナ以前の日常は戻らないとも言われています。



世界で最初にコロナウィルス感染症が拡大したと言われる中国では

1~3月の間に46万社が倒産、230万人が失業したとも言われています。

今多くの中国企業が、これまでの延長線上では勝ち残ることが出来ないと、

ポストコロナに向けて様々なイノベーションを起こし始めています。



イノベーションとは、

オーストリア生まれの経済学者シュンペーターが「経済発展の理論」のなかで述べていますが、

日本語では、「技術革新」・「新機軸」・「創造的破壊」等と言われますが、

シュンペーターは「新しいものを生産すること」、

「既存のものを新しい方法で生産すること」と定義して、次の5つを例示しています。

①新製品の開発(iPhoneやパソコンなど)

②新生産方式の導入(トヨタ生産方式など)

③新しい市場の開拓

④新たな資源の供給源の獲得(原材料の供給源など)

⑤組織の改革(水平的組織に変革など)



日本に於いても「イノベーション」は日本語としてすっかり定着しており、

数年前から大企業でもオープンイノベーションを推し進める動きがあり、

この新型コロナウィルス感染症の世界的危機が始まる前からその必要性を認識しつつも、

なかなか足を踏み出せなかったのです。

しかし、この状況に直面し、

足を踏み出さざるを得ないと考えている経営者も多いのではないでしょうか!



では、イノベーションを起こすためには経営者は何をすれば良いのでしょうか?

シュンペーターは、「イノベーションは企業者によってもたらされる」と言って、

その企業者の持つべき資質を3つ揚げています。

①何が起きるかわからなくても行動するべき

②新しいことに反抗し、習慣に戻ろうとする人に立ち向かうべき

③社会環境からの抵抗(法律や政治的な妨害など)

未来のことは誰も分かりませんし、ましてやポストコロナなんて想像すら出来ないでしょう!

しかし、経営者は答えがわからないことに向き合う覚悟を決めて、常識を打ち破ることが肝要です。

そのためには現場の企業者の意見を聞いたり、観察して、少しでも変化があればそれを見逃さず、

イノベーションへと変えていくことが大事です。



先日、元陸上選手の為末大さんが新聞のスポーツ欄に、

「スポーツは不要不急か!」というタイトルで寄稿していましたが、

新型コロナウィルス感染症の影響で多くのイベントや行事が自粛要請され、

不要不急の外出はしないようにと呼び掛かられていました。

果たしてスポーツや芸術活動は私達にとって不要のものなのでしょうか?という問いかけでした。



確かに人は、スポーツや芸術活動をしなくても生きていくことはできます。

しかし人間は、より豊かな生活を送るために文化やコミュニティーを形成し、

その為に製品やサービスを開発してきたのです。

ポストコロナに向けて、新しい製品・新しいサービスは必ず生まれてくると思います。

その為には以下の3つのことを常に考えながら仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか!

①この仕事は何のためにするのか?

②この仕事は誰の役に立つのか? また誰に喜ばれるのか?

③この仕事を通じて自分はどうなりたいのか?



皆さんと共に中小企業のイノベーションを起こしましょう!



              
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