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「経営改善手法のストーリー化」
2019年05月01日
こんにちは経営支援事業部です。
今回は経営改善をストーリー化させるための方法についてお話しさせていただきます。
先ず利益改善を検討する一般的な流れですが、
基本的には1.経費内訳書の作成による固定費の見直し、
経費科目を内容別月別に金額明細を作成して見直しをはかります。
廃止、頻度削減、価格交渉、発注先変更、内製化などが
その視点になろうかと思います。
次に見直された固定費と経費にならないものの必要なキャッシュアウト、
一般的には借入金の返済元金や保険の積立部分などを加算、
納税負担を考慮して必要な限界利益を決定します。
最後に、その必要な限界利益を
どのように確保するのかという事を検討していきます。
通常、商製品別に数量と単価実績を算定し、
何をどのように伸ばすかを検討していきますが、
ストーリー化に必要なことは商品別に何が改善できるかを検討する際に、
事業活動に沿って、
また、それを実現する体制をふまえて考えると言うことです。
例えば、製造業の場合の事業活動の一例を示しますと、
広告などの販促活動⇒試作開発⇒売価決定⇒提案⇒受注
⇒資材調達⇒生産活動⇒品質管理⇒納期管理⇒出荷といった具合に
事業活動を流れに沿って分解してみます。
このように分解して商製品を見つめ直すと数量が伸びない要因、
単価アップ出来ていない要因が見えて来ます。
数量アップするために営業強化、単価アップするために交渉力強化、
と単純に改善手法を決定するのではなく、
自社の事業活動のどの部分に改善ポイントがあるのかを
適正に見極めることが大切です。
一旦原因を特定し、改善策を具体化すれば、
その策を実施するのにボトルネックが生じないか
事業活動の流れに沿ってストーリーをイメージしてみます。
また、それを実行するための組織体制、
仕組みをストーリーとしてイメージしてみます。
そこに違和感がなくなるまで調整を行い、
出来るストーリーのイメージ構築をはかります。
この流れで経営改善方法を策定すると
思わぬボトルネックを回避することが出来て実現可能性が飛躍的に高まります。
あとは実績を管理検証、改善へつなげる仕組みづくりです。
闇雲に数量アップ策、単価アップ策に溺れがちな経営改善ですが、
事業活動を俯瞰的に捉えることで成果は変わります。
私たち経営支援事業部は多くの実績から企業の経営支援を
オーダーメイドでお手伝いさせていただいております。
どうぞお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
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