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原価計算、原価管理における考え方

2019年03月06日

経営支援事業部

こんにちは、経営支援事業部です。

製造業において原価計算、原価管理は

最も重要であることはご承知の通りだと思います。

この2つは似ているようで、中身は全く違います。

今回はその原価計算と原価管理についてお話いたします。

まず、原価計算とは

「製品を作るためにかかった金額」を計算することであり、

管理会計を行う上で重要な情報資料となります。

一つの製品を作る過程で係った経費を細分化することでより正確な情報を獲得し、

今後の経営の意思決定の指標となります。

※財務会計と管理会計の違い

財務会計とは外部の利害関係者へ提示することを目的とする会計です。

例えば税務署や金融機関へ提出する決算書をつくるための会計です。

これに対して管理会計とは、

企業内の経営意思決定等の内部管理を行うことを目的とする会計です。

原価計算の目的

1.財務諸表の作成

個々の原価管理を行い、利益及び原価を正確に把握する

2.価格決定

算定した原価をもとに価格決定を行い、

また既に販売している先への利幅を把握する

3.工程管理

製造工程を洗い出し、個々の製造工程で無駄がないか把握する

4.計画策定、予算管理

利益及び原価を把握し、計画算定の指標とする

次に原価管理とは

標準=原価の目標を定め、実際原価と標準原価の差額を把握し、

その差額を埋めていく(原価を削減していく)ことです。

その差額を埋めることができれば、さらに標準原価を下げ、

それを目指してさらに実際原価を削減していくことです。

原価管理の目的

1.標準原価の設定

一つの商品の標準となる原価の設定

2.原価統制

実際原価と標準原価の差額を埋める

3.原価低減

標準原価の削減

いかがでしょうか?この2つの違いが分かりましたでしょうか?

イメージとしては、原価計算はツール、

原価管理はそのツールを使って原価削減等の業績向上に向けての取組と

考えてもらえればわかりやすいかと思います。

原価計算で算定した情報を元に、

原価管理で原価削減案を検討、実行していくイメージです。

私たち経営支援事業部では、

原価計算、原価管理についてもお手伝いさせて頂いております。

お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

              
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