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経営構想を実現する組織設計
2018年11月28日
こんにちは、経営支援事業部です。
今回は会社の経営構想を実現するための組織設計について
お話しさせていただきます。
経営構想を実現するためには、戦略・戦術ばかりを検討しがちですが
これら戦略戦術を上手く機能させるためには、
組織を慎重に設計することが非常に重要です。
まずは、組織というものの定義づけをしておきます。
組織とは、要約すると「共通目的を達成するために協働する集団」と
定義づけることができます。
この定義から組織機能を考えると組織には「統制」と「調整」という
二つの機能が必要となります。
統制とは、経営目標を達成するために
どのような部門が必要であるかということを整理する視点、
調整とはその部門間の利害関係を調整するという視点です。
これらの二つの視点をもって組織設計は検討されていくこととなります。
次に具体的に組織設計をすすめる上で守るべき
「5つの基本原則」をご紹介させていただきます。
①専門家の原則
業務を各個人に分担して専門化すると効率的になる。
②権限・責任一致の原則
業務に関する権限と責任は等しくする。
③統制範囲の原則
管理者・監督者の部下の人数を適正にする。
④命令統一性の原則
部下は直属の上司だけの命令を受ける(ワンボス・システム)。
⑤例外の原則(権限委譲の原則)
日常反復的な業務処理を下位階層に委譲する。
組織に違和感がある、おかしいと感じられた場合、
基本原則から何かが反れている可能性が高いです。
一度、現状組織の点検をこれら5原則に沿ってされてみるのも良いでしょう。
最後に基本原則をふまえ組織設計をかたちにする上で
検討すべき順序と概要についてご紹介させていただきます。
①組織階層
一般⇒監督⇒管理など、組織をどのような階層に区分すべきかを検討
②分業
専門性と効率性の視点から、機能分業・空間分業などを検討
③管理スパン
管理者による管理の対象スパン(人数)を検討
④責任・権限
集権化と分権化、規定管理もすすめ責任と権限の整理を検討
⑤組織調整
組織統制(縦調整)・部門間調整(横調整)の体制づくりを検討
⑥管理制度
予算管理・業績管理(カネ)、人事制度(ヒト)の管理体制を検討
以上の通り、
組織の定義・設計上の原則・具体的設計順序をお話しさせていただきました。
組織設計は、各会社個別事情を勘案しながら
時間をかけて慎重に検討していくことが必要です。
当事業部では、経営改善の実現可能性を高めるべく
組織設計も並行してサポートさせていただいております。
お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いでございます。
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