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税務調査について
2018年09月19日
こんにちは、財務事業部です。
今回は、税務調査についてお話しさせていただきます。
[税務調査の流れ]
1.調査の予約・日程調整(事前連絡)
税務調査を受ける前には、たいてい事前に連絡があります。
事前連絡の段階では、日程の調整と場所、何年分の申告を見るのか、
用意しておくべき書類などについて説明されます。
税務署は、平日しかやっておりませんので、
必然的に平日に調査を受けることになります。
調査を受ける場所は基本的には法人であれば本社、
個人であれば事業所または自宅になります。
調査の対象となる期間は通常、3年分の調査を受けることになりますが、
途中で意図的な不正が見つかったり、悪質だと判断されたりすると、
最大で7年間になりますので、注意が必要です。
2.臨時調査
事前に約束していた日に、調査官と会って話をすることになります。
業務の流れ(受注から決済まで)や書類の管理・保存の仕方、帳簿のつけかたなど
について聞かれます。何についてきかれるかは、業務の内容によって変わってきます。
ここで、聞かれていないことまで全部話す必要はありません。
最初に帳簿や請求書を見られるイメージをお持ちの方も多いかも知れませんが、
書類はいつでも確認できるので、まずはじっくり話を聞かれます。
3.申告内容の確認・質問
業務について、一通り話を聞かれた後、書類などの確認をされます。
・帳簿(総勘定元帳や現金出納帳など)
・請求書
・領収書
・銀行の通帳
・売上の元になる資料
・給与関係資料
・社長の手帳、PCのデータなど
文字通り何もかも見られる可能性もあります。
書類やデータ、帳簿などを申告内容と突き合わせ、
合っていないところがあれば質問されます。
例えば、「なぜ請求書の数字が帳簿に上がっていないのか」とか、
「経費の中で領収書のないものが計上されているのはなぜか」など聞かれます。
4.反面調査
反面調査は、取引先に取引内容を確認することをいいます。
書類で照会されることもあれば、実際に取引先に行って確認されることもあります。
5.申告内容との突合、確認
調査官はここまで集めた書類や話の内容などから、
「申告された内容が本当に正しいのかどうか」を確認されます。
・売上は正しく計上されているか
・プライベートな支出が経費になっていないか
・架空の経費が計上されていないか
・売上や経費の計上時期はズレていないか
・本人が話している内容と申告内容にズレはないか など
もちろん、調査を受ける側としても言い分がありますので、
疑問に思うところがあれば何でも聞くことはできます。
6.調査結果の説明
最終的に正しい数字が確定したら、調査結果の説明を受けることになります。
申告内容に間違いがなければここで調査は終了となります。
7.修正申告の勧奨・提出
もし、ここまで調査をした結果、申告内容に間違いがあれば、
修正申告をする必要があります。
売上の計上漏れがあったり、経費を多く計上していたりすると、
利益を少なく申告していることになるので、調査で直されると税金が増えます。
8.加算税・延滞税の賦課
調査の結果、税額が増えると増えた税額に応じて「加算税」がかかります。
また、本来の申告期限までに納めていない税金の分だけ「延滞税」がかかります。
(詳細は以前のブログを参照してみてください)
[税務調査で困らないためにも正しい申告を]
当たり前ですが、正しい申告をしていれば
税務調査を受けても後ろめたいこともないので、
落ち着いて対応することができますし、心理的にも余裕をもって望むことができます。
正しい申告は久保田会計事務所まで
平日 9:00 ~ 17:30