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株式承継
2017年07月26日
こんにちは、経営支援事業部です。
今回は事業承継には必要不可欠な株式承継の重要性について
お話しさせて頂きます。
事業承継の話になると必ず株式承継の話になります。
これは株式承継が事業承継をする上で非常に重要だからです。
中小企業の事業承継において、株式承継がうまくいかないと、
事業承継そのものが頓挫するといっても過言ではありません。
株式には通常、1株について1個の議決権があります。
株主はこの議決権を行使して、株主総会の議案を決議します。
この決議には普通決議と特別決議があります。
普通決議は、原則として議決権を有する総株主の過半数を有する株主が出席し
その議決権の過半数をもってする決議で、代表的な決議として、
決算の承認、取締役・監査役の選任、報酬、株式の配当があります。
特別決議は、原則として議決権を有する総株主の過半数を有する株主が出席し
その議決権の3分の2以上の多数をもってする決議で、代表的な決議として、
定款変更、組織再編、事業譲渡等があります。
つまり相続等により株式が分散すると、
組織再編や事業譲渡等の会社の重要事項を経営者一族だけで決定できないばかりか、
場合によっては役員の選任すら経営者一族だけでできない可能性があります。
株主間での対立がないから問題はないと思っていても、相続が進んでいき、
気がつけば顔を見たこともない遠い親戚が株式を所有していた、
なんてことも十分あり得ます。
そのため、株式承継に関しては必ず計画を立て計画的に承継していく必要があります。
円滑に承継するためには株価対策も必要になりますし、
もし、株式が分散し集約出来ない場合には、
議決権を制限する等の新たな対策をたてる必要もあります。
定款を変更し、株式の分散を防ぐ対策も必要になるかも知れません。
いかかでしょうか?
簡単な説明ですが、株式承継の重要性についてご理解頂けましたでしょうか?
我々経営支援事業部では、株式に限らず全ての事業承継においても、
様々な方法を用い、円滑な事業承継をサポートしておりますので、
もし事業承継のことで不安をお持ちでしたら、お気軽にご相談頂ければ幸いです。
平日 9:00 ~ 17:30