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積立NISAの創設
2017年06月07日
こんにちは、財務事業部です。
今回は2018年1月から導入される積立NISAについてご紹介したいと思います。
現在は、年間投資上限額が120万円のNISA(以下、現行NISAとする)や
未成年者を対象としたジュニアNISAなどがあります。
以下では現行NISAと積立NISAの共通点と相違点をご紹介した上で、
最後に積立NISAの利用に適している場合についてもお話ししたいと思います。
(現行NISAと積立NISAの共通点)
現行NISAと積立NISAの共通点は、
NISA専用の口座内で投資信託等の運用により生じた所得について、
一定の期間内で非課税となる点です。
また、口座を開設できるのは、20歳以上の日本の居住者、
又は恒久的施設を有する非居住者に限られている点や、
NISA専用の口座内で生じた譲渡益の損益通算や、
損失の繰越控除ができない点も共通しています。
(現行NISAと積立NISAの相違点)
一方、積立NISAと現行NISAが主に相違している点は以下の通りです。
①非課税期間と最大投資可能額
両者のNISAを以下のように比較すると分かりやすいです。
現行NISA :最大投資可能額600万円
(120万円(平成27年分以前は100万円)×5年間)
積立NISA :最大投資可能額800万円(40万円×20年間)
積立NISAの非課税期間は、現行NISAの5年間と比較して、
20年と長くなっています。
また、積立NISAの最大投資可能額は、
現行NISAと比較して200万円多くなっています。
②投資対象商品の限定
積立NISAは投資対象商品が
「長期の積立・分散投資に適したもの」と限定される予定です。
税制改正大綱には、
①信託期間が無期限または20年以上であること、
②毎月分配型でないこと、等について記載があります。
さらに具体的な投資対象商品については、
今後、金融庁が検討することになっています。
(積立NISA)
積立NISAは長期の運用を前提にしてつくられます。
例えば子供の結婚資金やマイホームの購入資金などの、
長い期間で将来を見据えた資産運用に適していると言えます。
最後に注意点として、積立NISAは現行NISAと併用できず、
どちらか一方の選択適用となります。
今、現行NISAの口座をお持ちの方や、新しく投資をお考えの方は、
積立NISAが導入される2018年1月以降に、
資産運用の選択肢が増えることになりますので、
よく吟味していただく必要がありそうです。
平日 9:00 ~ 17:30