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労働生産性の改善をはかる取り組みテーマとは
2017年01月18日
こんにちは。経営支援事業部です。
今回は労働生産性の改善についてお話しさせていただきたいと思います。
昨今の経済環境におきましては、消費の低迷による価格競争、
そして人材不足による賃金の高騰など
労働生産性を悪化させる要因が多々見受けられます。
ここに労働生産性とは、投入した労働量に対して
どれだけの生産性を獲得できたかというもので、
企業の付加価値(売上高--外部購入価値(仕入など))を
従業員数で除して算出されます。
よって、労働生産性の改善をはかるには付加価値を向上させるか、
あるいは投入労働量を削減するかということになります。
今回は、投入労働量を削減するための課題把握と
それぞれの課題に対して取り組むべきテーマについて
経済産業省の資料を参考にご紹介させていただこうと思います。
課題は大きく分けて6種に大別されると紹介されており、
それぞれの課題と取り組みべきテーマは以下の通りです。
①整理整頓ができていない
ものを探すのに時間がかかってしまう、ミスを誘発してしまうなど、
無駄な労働量を投入することにつながります。
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底することで
ムダ・ミスの削減を見直すことがテーマとなります。
②動きにムダがある
動線が錯綜することでムダな動きが生じるなど労働量を増加させてしまいます。
動線・レイアウト改善をはかることで
ムダ・ミスを削減していくことがテーマとなります。
③人員配置が悪い
部門や時間帯によって従業員の過不足が不定期に発生し、
それを補うためにムダな労働量が発生してしまいます。
計画的な業務割り当て表を作成し、
人時生産性の向上をはかることがテーマとなります。
④業務の流れや事務作業・管理業務にムダがある
古い慣習が横行して見直しが図られていないため
業務遂行に過剰な時間を要してしまいます。
現状のヒト・モノといった経営資源を反映し
再度業務マニュアルを策定することがテーマとなります。
⑤人によってスキルのばらつきが大きい
従業員のスキルがばらついているため一定の品質を確保するために
過剰な労働量を要してしまいます。
優良社員の言動を見える化することによって底上げをはかり
全社的な業務効率・業務品質向上をはかることがテーマとなります。
⑥部門間の忙しさの差が大きい
部門や時間帯によって従業員の過不足が不定期に発生し、
それを補うためにムダな労働量が発生してしまいます。
人材育成により多能工(マルチスキル)化をはかることで
人材の有効活用をお しすすめることがテーマとなります。
いかがでしょうか、労働量の削減をはかる取り組みは
定期的な見直しが必要となります。
企業をとりまく環境が日々変化する中で以前は課題とならなかった事象も
知らない間に生産性を悪化させているというケースもあります。
記項目から自社の課題を絞り込み、
取り組みテーマを深堀りすることで
労働生産性の改善に着手されてはいかがでしょうか。
当事業部では経営改善業務を通じて
企業の体質強化を支援させていただいております。
どうぞお気軽にご相談いただければ幸いです。
平日 9:00 ~ 17:30