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4種に大別される「ジンザイ」とそれぞれの用い方とは
2016年10月19日
こんにちは、経営支援事業部です。
企業が経営改善を実現するにあたって検討すべき視点は
「事業」・「組織」・「管理」の3種であると言われることがあります。
事業そのものの戦略を入念に絞り込み戦術に落とし込んでも
それを動かす組織や状況を分析できる管理体制が不十分であれば
経営改善は思ったような効果をもたらしません。
私たち事業部が経営改善のお手伝いをさせていただく上でも
原則はこの3視点から課題抽出を行っているのですが、
多くの経営者が悩まれているのは3つのうちの組織と
それを担う個々の「ジンザイ」です。
今回は、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社や
日本フィリップス株式会社などで代表取締役を歴任された
日本のビジネスリーダー新将命(あたらし まさみ)氏が
書籍「経営者が絶対にするべきこと、してはいけないこと」の中で記されていた
「ジンザイの分類とそれぞれのジンザイの用い方について」
をご紹介させていただこうと思います。
新氏は、人材はマインドの高低とスキルの高低のマトリックスから
4種に分類できるのではないかとおっしゃっています。
1つ目は、スキルとマインドがともに高く
会社の将来を担うリーダー型の人的財産である「人財」。
2つ目は、スキルはあり一定の役割は果たすものの意欲が低い「人在」。
3つ目は、ビギナー型で意欲は高いがスキルが低い「人材」。
4つ目はスキルもマインドも低く、かつ、周囲に害を及ぼす「人罪」。
また、それぞれの割合は通常の会社で、
人在が80%超、人財は5から10%程度であるとおっしゃっています。
組織を構成するそれぞれのジンザイが
人材や人罪であっては会社の成長力も低下してしまいます。
それでは、より多くの人財を育て確保するにはどうすれば良いのでしょうか。
新氏はそれぞれのジンザイについて、
「用兵の要諦を心得よ」と題してジンザイの用い方を説明されています。
人財タイプの要諦は目一杯任せる、
余計な口出しをしないことに徹すべきである。
次に人在タイプ、こちらはモチベーションを高めることに徹するとともに、
指示待ち族であるため適切なタイミングで指示を出すことが必要である。
3つ目の人材タイプ、このタイプは仕事の場数をひたすら踏ませ
人財への道を開かせることに徹するべきである。
最後に人罪タイプ、このタイプは配置転換など少しドラスティックな対応で
まずはマインドを改善させるべきである。
このようにおっしゃってます。
どうでしょうか、改めて社員個々人がどのタイプに属するのかと考えてみると
在籍年数や年齢では括れない
それぞれのタイプが明確になるのではないでしょうか。
人の教育や活用をしようとやみくもに検討を行っても
なかなか考えが明瞭になりません。
一人でも多くの人財を生み出すために、
まずはマトリックスで個々人をタイプ別に整理し、
何が必要なのか、それを満たすにはどういった具体的な手段があるのか、
組織づくりの入り口として一度検討されてみてはいかがでしょうか。
経営支援事業部は経営改善業務を
事業・組織・管理といった多方面から支援し
実現性の高い改善手法の策定をお手伝いさせていただいております。
お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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