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メンタルモデルが経営に及ぼす影響
2015年07月29日
こんにちは、経営支援事業部です。
今回は、あるメルガマの記事を紹介したいと思います。
突然ですが、簡単な問題です。
「野球のバットとボールが合わせて 1,100円です。
バットはボールより 1,000円高いです。ボールはいくらでしょうか?」
この問題は、アメリカのノーベル賞学者が考えたものですが、
簡単な問題にもかかわらず、アメリカの有名大学の学生が50%以上間違ったそうです。
正解は 50円ですが、多くの方が直感的に 100円と回答したそうです。
これは、過去に経験したことと同じようなものに対する意思決定を、
メンタルモデルを使って行った結果で、
メンタルモデルとは、過去の経験の中で無意識に形成された概念のことをいうそうです。
私たちは、過去と似たような意思決定を求められる場面で、
毎回最初から考えていたのでは大変な時間と労力が掛かるため、
メンタルモデルを使って「思考の省力化」を行っているそうです。
もう一つ記事を紹介しましょう。
アメリカのある教育機関が、
過去50年間にフォーチュン100社にランクインした500以上の企業を対象に、
「売上が失速した要因」を調べた結果、
企業の売上が失速する要因の87%は「コントロール可能な要因」であり、
景気変動や地政学的な要因のように
「コントロール不可能な外部的な要因」とされたものはわずか13%でした。
つまり、企業の売上が失速する原因の大半はコントロール可能だったもの、
即ち社内における何らかの「意思決定の誤り」だと考えられます。
企業の経済活動においては、日々様々な意思決定が行われています。
・どのような商品、製品を開発し、どの市場に投入するか。
・誰にその事業を任せるか。
・どのような組織体制にするか。
・どこに製造拠点や販売拠点を置くか。
・この事業にいくら予算を配分するか。等々
組織におけるこのような一つひとつの意思決定が、
結果として企業全体の「業績」に繋がっていきます。
業績を上げるには、意思決定の誤りを減らし、
より適切な意思決定を続けていく必要があります。
ところが、メンタルモデルは、
会社内で「当たり前のこと」として話されていることの中に潜んでいます。
・A事業は気候の影響を受けやすいビジネスだ。
・毎年2月と8月は売れない。
・新人がこの仕事を覚えるまで10年掛かる。
・顧客は品質よりもスピードを求めている。
・安い方が売れる。
・定例会議は必ず全員が参加するものだ。
・この事業で5%以上の利益率を出すのは難しい。
勿論、これらのこと全てに一から検討をしていたのでは、
意思決定のスピードが上がらず、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあります。
ではメンタルモデルを活かしつつ、
適切な意思決定を行うにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、想定されるあらゆる場面を設定し、
シミュレーションを繰り返し将来のリスクを計算しておくこと、
即ち経営計画を立てることに他なりません。しかし、経営環境は日々変化しています。
一度立てた経営計画が必ずその通りに行くとは限りません。
日々の小さな変化を見逃さず、
未来のメンタルモデルを確立することが出来れば、
企業の意思決定の質とスピードは自ずと上がるはずです。
私ども経営支援事業部では、未来のメンタルモデルをつくるお手伝いをしております。
一度お声かけ下さい!
平日 9:00 ~ 17:30