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運転資金改善施策
2015年07月08日
こんにちは経営支援事業部です。
今回は経営改善業務における業務内容の見直しのうち、
運転資金の改善についてご紹介します。
(運転資金の改善施策)
運転資金の改善(圧縮)は事業者の自助努力で実現可能な事項が多くあります。
そもそも運転資金とは「売上債権+棚卸資産-仕入債務」で表されるものです。
売上債権と棚卸資産は最終的に資金回収されるものであり、
仕入債務は資金支払されるものです。
極端な話、資金の回収と支払のタイミングが一致していれば運転資金は不要ですが、
通常は資金回収より資金支払の方が先行するため、
資金支払から資金回収までの資金ギャップを埋める運転資金が必要になります。
運転資金を改善するためには
①債権管理
②債務管理
③在庫管理
が重要となります。
(債権管理)
債権管理の目的には売上債権の早期回収や債権保全があります。
具体的には早期回収については
得意先に協力を要請して回収条件の早期化を図ることや、
現金決済や代金前受けの検討、出荷後速やかに請求するなどがあり、
また請求額と入金額を照合し、
回収条件通りに入金されているか管理することが重要です。
債権保全については得意先について定期的に信用調査を行い、
信用不安がある場合には取引量を絞ったり
取引停止にしたりという対応が必要な場合もあります。
(債務管理)
債務管理の目的には支払うべきもののみを期日に支払う支払い管理があります。
仕入先に協力を要請し、支払サイトを長期化することも考えられますが、
実際には信用不安が広まるリスクがあるため慎重に検討する必要があります。
それよりも仕入先から請求されたものが実際に発注したもので、
かつ実際に納品されているか発注・納品管理を行い、
支払う必要のないものを誤って支払わないようにすることが重要です。
(在庫管理)
在庫管理の目的には在庫の納期管理等による在庫圧縮があります。
仕入先に対して短納期での納品を意識することや、
納期管理を行い必要最低限の購入ロットをタイムリーに発注することにより、
在庫の圧縮が図れます。
また倉庫の整理や実地棚卸を行い、
過不足や長期滞留品を把握し処分することも重要です。
運転資金計画は経営改善計画においても
計画数値算定の基礎として利用されています。
当事務所も数多くの経営改善計画策定のお手伝いをさせて頂いております。
経営改善業務をご検討であれば、久保田会計事務所にご連絡下さい。
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