KUBOTAX BLOG
- HOME
- KUBOTAX BLOG
- 2015年公示地価の発表
2015年公示地価の発表
2015年04月01日
こんにちは。相続支援事業部です。
今回は、先月3月18日に、国土交通省から発表された、
「公示地価」についてお届けします。
(一物四価)
物の価格は通常1つ(一物一価)ですが、
土地には以下のように異なった4つの価格があります。
これを一物四価と表現し、目的に応じて使い分けています。
土地の価格が1つでないのは、国や地方自治体、売買当事者などが、
それぞれ違った視点や尺度で土地の価値を評価しているからといわれています。
1.実勢価格
実際の不動産取引で成立した価格のこと。
取引事例がない場合は周辺の取引から推定されます。
2.公示地価
国土交通省が、毎年1月1日を基準にして3月に公表するもの。
土地の適 正価格を判断する際の目安になる価格です。
3.路線価
国税庁が相続税や贈与税の課税のため、
毎年1月1日を基準にして7月に公表するもの。
公示地価の8割程度の価格と言われています。
4.固定資産税評価額
市区町村が、固定資産税等の課税のため3年毎に公表するもの。
公示価格の7割程度の価格と言われています。
(公示地価)
先頃発表された公示地価よると、全国平均では、
住宅地は7年連続の下落となるマイナス0.4%でしたが、
下げ幅は5年連続で縮小し、商業地では0.0%の横ばいで、
7年ぶりに下落から回復しました。
3大都市圏では住宅地の47.0%、商業地の69.1%の地点が上昇し、
宅地平均では0.4%のプラス、商業地平均では1.8%のプラスで、
いずれも2年連続の上昇となっています。
大阪圏の平均は、住宅地が0.0%の横ばいで、
6年間続いた下落から脱し、商業地ではプラス1.5%で2年連続の上昇となっています。
住宅地の市別の平均では、昨年と同様、
大阪市、堺市、神戸市、京都市がいずれも上昇しており、
京都市以外の京都府下では長岡京市が上昇しています。
また、商業地の市別の平均は、芦屋市が1位、大阪市は2位だったものの、
上昇率の上位10地点はすべて大阪市が占める結果となっています。
(地価の動向)
国土交通省では、商業地の地価動向について
「低金利などによる資金調達環境が良好なことや、
緩やかな景気回復基調が続く中、下落率縮小や上昇の継続がみられる」とし、
一部の地域では「投資用不動産の需要が強まっている」と指摘。
住宅地については、「低金利および住宅ローン減税などによる住宅需要の下支えや、
株価上昇に伴う資産効果、相続対策によるマンションやアパートなど
共同住宅の需要が住宅地の回復継続につながっている」としています。
詳しい内容は以下のURLにて確認できます。
国土交通省 土地総合情報ライブラリー http://tochi.mlit.go.jp
平日 9:00 ~ 17:30