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戦略ポジショニングにおける「価値基準」
2014年10月15日
こんにちは、経営支援事業部です。
会社の継続発展を目指すとき、自社の業界における立ち位置
(戦略ポジショニング)について考えることは重要です。
以前、当事務所のブログにおいて紹介させていただいた
「ポーターの基本戦略」も戦略ポジショニングの基準の一つです。
しかし、戦略ポジショニングの基準は「ポーターの基本戦略」のみではございません。
今回は「価値基準」という戦略ポジショニングの基準について、ご紹介させていただこうと思います。
(ポーターの基本戦略)
「ポーターの基本戦略」ではコストリーダーシップ、差別化、特定セグメントへの集中という
3つの視点から戦略ポジションを考えたのに対して、
「価値基準」では次の3つの視点から考察を行います。
①製品リーダーシップ
②オペレーションリーダーシップ
③顧客親密度
ここからは具体的にこれらの3つの視点について考えていきたいと思います。
(①製品リーダーシップ)
製品リーダーシップとは、常に新しい製品・サービスを開発・提供することに重点をおき、
製品やサービスの質において高い価値を提供し続けることで、
競争優位性を構築するアプローチ方法です。
製品・サービスに新しさや質を求める顧客をターゲットとする場合に有効なアプローチ方法となります。
製品リーダーシップの代表的企業としてアップルやナイキが挙げられます。
iPhoneが携帯業界に革新を起こしたことは疑いの余地がありませんし、
今年のサッカーW杯でもナイキの斬新な新作スパイクが話題となりました。
(②オペレーションリーダーシップ)
オペレーションリーダーシップとは、生産方法と販売方法の改善を追求することで、
コストパフォーマンス等の点で競争優位性を構築しようとするアプローチ方法です。
最新の製品よりも、コストパフォーマンスに優れ、
信頼性が高い製品やサービスを求めている顧客がターゲットとなります。
つまり、安さや早さや便利さを求める顧客を
ターゲットとする場合に有効なアプローチ方法と言えます。
オペレーションリーダーシップにおいては、自社独自の経験やノウハウ、
技術の組み合わせにより、効率的な生産プロセスを構築することが重要となります。
(③顧客親密度)
顧客親密度とは、個々の顧客に対する個別的な対応を重視することで、
販売力を高めるアプローチ方法です。
また、顧客からのフィードバック(クレームなど)を改善に活かすことで、
顧客ロイヤルティによる競争優位性の構築を目指すアプローチ方法でもあります。
このアプローチ方法に重心を置く場合、
自社にぴったり合った製品・サービスを求める顧客がターゲットとなりますので、
顧客と長期的な信頼関係を育んでいたり、
顧客の内情について深い理解をもつことが重要ポイントとなります。
ここまで「価値基準」という戦略ポジショニングについて記述させていただきました。
顧客はどのような価値領域に関心があるのか、
その価値領域の価値リーダーに追いつけていないのはなぜか、
これらの問いを自問することで、自社の強み・弱みが明確になるはずです。
当事務所の経営支援事業部が行う経営改善業務では、
様々な分析手法を用いてお客様の継続発展を支援させていただきます。
このブログの内容に興味をお持ち頂けたのなら、
我々にお手伝いさせていただけることがあるかもしれません。
どうぞお気軽に当事務所までお問い合わせ下さい。
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