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ファイブフォース分析について
2014年02月05日
こんにちは、経営支援事業部です。
今回は、ファイブフォース分析についてご説明させていただきます。
企業の競争戦略を立てる上で必要な業界の収益性を分析するのによく使われるのが、
ファイブフォース分析です。
ファイブフォース分析とは以下の5つの要因を分析することで、
業界における競争関係の特性を決める決定的な構造特徴を明らかにすることができます。
①既存企業間の競争の強さ
業界の敵対度は、競合他社の数、規模、成長性、固定費用等により規定されますが、
同業者が多いか同規模の会社が多く存在している業界、成長性が遅い業界、
固定費用または在庫費用が高い業界、撤退障壁が高い業界などは敵対度が高くなり、
その業界への魅力は低下していきます。
②新規参入業者(潜在的競争業者の参入可能性の強さ)
新しい業者が入り込んでくる可能性がどれだけ高いかによって競争状態は決まります。
参入障壁が高い場合、業界内の競争は生じにくいですが、障壁が低い場合は競争が激化していき、
その業界への魅力度は低下していきます。
③代替品(代替製品の脅威)
代替品の脅威は、既存製品との比較での費用対効果の高さ、
代替品に対する買い手の嗜好性度合いにより決まります。
代替品への脅威度が高まれば、その業界への魅力は低下していきます。
④供給業者(製品製造のための原材料等の供給業者の交渉力の強さ)
供給業者は企業に対し、最も高い価格で供給したいと考えているので、
供給業者の交渉力が高い場合は、高い価格を受け入れざるを得ず、収益性は低くなり、
その業界への魅力度は低下していきます。
⑤買い手(買い手の交渉力の強さ)
買い手は、同品質なら低価格で、同価格なら高品質な製品を購入したいと考えています。
製品が差別化されていないのであれば、買い手の交渉力は強くなり、収益性が上がらず、
その業界への魅力度は低下していきます。
いかがでしょうか。
上記を自社にあてはめて分析をすれば、今の自社の業界が置かれている状況がわかり、
競争要因別に競争相手および競争基準を明確にすることができ、
今後の競争戦略を立てやすくなるのではないでしょうか。
当事務所では、競争戦略も含めた会社の経営計画作成の
お手伝いをさせていただいていますので、
いつでもお気軽にお声掛けください。
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