KUBOTAX BLOG
- HOME
- KUBOTAX BLOG
- 「中小企業のM&A戦略」
「中小企業のM&A戦略」
2012年12月12日
みなさまこんにちは、経営支援事業部です。
今回は中小企業におけるM&A戦略についてご紹介させて
いただこうと思います。
昨今、中小企業においても事業承継や事業戦略としてM&Aが
積極活用されていると言われておりますが、その現状は
どうでしょうか。
先日M&A助言会社のレフコが発表したところによりますと、
2012年上半期のM&Aは日本企業同士で605件、前年同期比で
約15%増という状況です。
これは公表されているM&Aの件数ですので、実態としては
これ以上の数値となります。
M&A戦略が積極的に活用されていることがうかがえます。
では、具体的に中小企業においてM&Aはどのようなケースで
活用されているのでしょうか。
もっとも多いケースとしてあげられるのが事業承継です。
中小企業における後継者難は深刻な問題であり、M&Aを
活用することで事業継続と雇用確保を図ります。
他には事業再生や海外進出での活用事例が最近増えてきております。
事業の多角化を進めてきた企業の業績が思わしくなくなり、
一部事業を売却、「選択と集中」をすすめることで経営基盤の
強化を図り経営改善を目指します。
また、海外進出を図ろうとする企業がM&Aを活用するケースですが、
こちらは事例の増加率では一番かもしれません。海外では雇用確保や
許認可取得などについて想像以上に時間を要するケースが
少なくありません。既存企業を買収することでこれらの問題を一気に
解決出来る場合があります。
いわゆるクロスボーダーM&Aと言われるものです。
このように事業戦略としてM&Aは積極的に活用されてきております。
ここで重要なことは、売り手側はいかに成長させてきた自社の
事業・組織・風土を円滑に承継していけるか、買い手側は既存事業と
買収事業のシナジー効果をいかに発揮していけるかということです。
言い換えますと、譲渡価額の高い売却が必ずしも売り手の成功では
ありませんし、買収価額の安い買収が買い手の成功と言うことでも
ありません。
当事務所では、M&Aに関しての税務相談も対応させていただいて
おります。
またグループ企業であるK&Hコンサルティング㈱においては、
M&Aに関してのご質問やご相談から実行支援、売買の仲介支援まで
幅広く対応させていただいております。
どうぞお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
平日 9:00 ~ 17:30