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中小企業金融円滑化法は悪法?
2012年06月06日
こんにちは経営支援事業部です。
最近私は表題の質問を、研修会・勉強会等で参加者の
皆さんに投げかけています。
答えは皆さんまちまちです。それぞれの立場や置かれている
環境によって受け止め方はいろいろのようです。
え! 私はどう思うかって・・・
まあそれは後ほどの話として、中小企業の経営者の皆さん
来年(平成25年)3月でこの法律が終了するのはご存じですよね!
すなわち、今返済猶予してもらっている借入金は来年3月
までにどうするか答えを出さなければいけないということです。
(モラトリアムとは?)
中小企業金融円滑化法は、当時の亀井大臣の発言で法案化
され、モラトリアム法案なんて世間で言われてましたが、
ご存じでしょうか?
「モラトリアム」とは、一言で直訳すると「一時停止」とか「中間」
だと思いますが、私としては「どっちつかず」と訳した方が
しっくりくるような気がします。
ちなみに広辞苑によると、(moratorium)
①債務者の破綻が経済界に大打撃を与えることが予想される
非常緊急の場合、法令を以て特に一定期間、債務の履行を
延期する措置。支払猶予。支払延期。
②差し当たり実施を中止すること。棚上げにすること。
多く、核実験の一方的停止や原子力発電所の設置禁止措置
についていう。
③人間が成長して、なお社会的義務の遂行を猶予される期間。
また、その猶予にとどまろうとする心理状態。とありますが、
調べてみてビックリしたんですが、今正に日本で起こっている
事象(経済界のこと、原発のこと)が、①と②にピッタリ
当てはまっていました。かなり昔の話になりますが、私の大学
の恩師が「君たち学生はモラトリアムだ! 決して今の状況に
安堵することなく、将来を見定めて立派な社会人になって
欲しい。」と仰ってましたが、上記③のことだったと思います。
すなわち、今モラトリアム状態にある中小企業の皆さんが
この法律を利用して、「現状を先延ばしにしているだけ」で
あれば、この法律は悪法であるといえますが、これを機会に
我が社の将来を見据えてしっかりと経営改善を断行し、
体力を蓄えることが出来て再び競争社会に打って出ることが
出来たならば、良い施策であったといえるでしょう。
(あと10ヶ月?・・・まだ10ヶ月?)
先に述べましたように中小企業金融円滑化法は、来年3月を
もって終了します。その後どうなるかは定かでありませんが、
「どっちつかず」のままでは終わらないと思われます。中小
企業金融円滑化法を悪法(ただの一政治家の戯言)と
するのか、良い施策(中小企業の救世主)にするかは、
中小企業の皆さんにかかっていると思います。
「まだ10ヶ月ある」と思われる経営者の方は下記へ
ご連絡ください。
info@kubotax.com(℡075-222-1234)
平日 9:00 ~ 17:30