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販売力強化における「ABC分析」の活用
2012年04月04日
こんにちは経営支援事業部です。
平成24年3月30日、
金融庁より「中小企業の業況等に関するアンケート結果」
が公表されました。
アンケート結果は依然として厳しい内容であり、その悪化要因は
やはり販売不振・売上低迷が主たる原因としてあがっております。
販売力を簡単に強化することは非常に困難ではありますが、
限られた経営資源をどのように有効活用していくかを
決定することは重要です。
今回は販売力強化を効率的に実現していくために、
「ABC分析」という分析手法について
少しお話しをさせていただこうと思います。
ABC分析とは重点分析とも呼ばれ、多くのものを整理して
重点部分を明確化(格付け)していこうというものです。
販売に関しても色々な活用方法がありますが、
既存顧客のABC分析を例にとって
分析手法を簡単にご説明させていただくと、次の通りです。
既存顧客に関して、現状の売上高規模と
今後の拡販可能性などを基準にランク付けを行います。
例えば年間売上高の上位70%をA、90%までをB、
100%までをCといった具合に格付けを行います。
集計結果を見るとAランクの得意先数社で
売上累計の30~40%を占めていたり、
よく「2:8の法則」といわれるように上位20%の得意先が
売上累計の80%を占めているという例が非常に多いと思います。
これらを重点得意先と位置づけます。
Cランクにおいては、下位5%くらいを非重点得意先と位置づけます。
ポイントは、この重点・非重点の最終決定をする上で
拡販可能性も考慮するということです。
得意先の拡販見込を考慮し、対象へ入れるべきかを検討する必要があります。
対象を区分することが出来れば、重点得意先への更なる営業力アップと
非重点得意先への営業活動の効率化を図り、
全体としての生産性アップを実現していきます。
販売力強化では、対象顧客(誰に)、販売商品(何を)、
販売促進策(どのように販売するか)
をまず明確にすることが大切です。
対象顧客と販売商品についてABC分析を行い、
販売戦略を再検討されてみてはいかがでしょうか。
当事務所では分析から経営戦略策定のサポートまで
幅広く支援させていただいております。
お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
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