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キャッシュフロー計算書のポイント

2010年11月17日

こんにちは、経営支援事業部です。

4回にわたって財務諸表のお話をさせていただいていますが、

第3回目の今回は「キャッシュフロー計算書」についてです。

 

損益計算書や貸借対照表は知っていても、

キャッシュフロー計算書と聞いても頭に「?」

が浮かぶ方も多いかもしれません。

キャッシュフロー計算書は2000年に日本に導入された財務諸表で

比較的歴史の浅い財務諸表です。

しかし、企業活動の生命線となる「キャッシュ」の流れを示した

デフレ時代の今非常に大切なものなのです。

以下でその内容を簡単に説明させていただきます。

 

実際の書類の説明に入る前に、

この書類で示される「キャッシュ」とは何かを書かせていただきます。

この書類でいう「キャッシュ」とは...

 

1.現金

2.当座預金、普通預金などすぐに現金化できるもの

3.短期(三か月以内)の定期預金

 

の3つが挙げられます。単純に現金のみではなく、

短期間で現金化できる預金も含まれることになります。

 

そして、このキャッシュの流れを「営業活動」、「投資活動」、「財務活動」の

3つのカテゴリーから示したものがキャッシュフロー計算書です。

 

まず、「営業活動」によるキャッシュフローです。

これは商品の仕入、製造、そして販売という企業利益を得るための

活動によるキャッシュの流れを示しています。

ここがマイナスとなってしまうと会社の存続自体が

非常に厳しいことになってしまう最も重要なカテゴリーです。

 

次に、「投資活動」によるキャッシュフローです。

これは設備投資や投資目的の有価証券に対する

キャッシュの流れを示しています。

将来に向けての設備投資などが記載されますので、

一般的にはマイナスとなります。

 

上記2つを合わせたキャッシュフローのことを

一般に「フリーキャッシュフロー」といい、

企業本来の事業活動でのキャッシュフローを見ることができるため、

非常に重要な指標となります。

 

最後に、「財務活動」によるキャッシュフローです。

これは企業活動を行うための資金調達、その返済を示しています。

通常は借入金の返済、株主への配当支払い

といった理由でマイナスになります。

 

損益は野球、資金はボクシングという例えがあります。

これは、一時的に損益がマイナスになってしまっても倒産はしませんが、

資金がマイナスになってしまう(KOされてしまう)と

倒産してしまうということです。

 

このように、会社の資金管理は経営上非常に重要な管理項目です。

一度、ご自身の会社でもキャッシュフロー計算書を作ってみて、

会社資金の流れを眺めてみてはいかがでしょうか。

 

税理士法人 久保田会計事務所

              
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