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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第四十三話~

2010年04月10日

今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第43話。

初めてご覧いただく方は是非 おにぎり屋たんと【事業拡大編】第1話 からどうぞ。

限界利益・損益分岐点を学び計画を見直しています。

しかしなかなかうまくいきません。 売上について、見直ししています。

その最中、出た考え方を褒められた小町さん。

どういうところがよかった引き続き見てみましょう。

++++++++++++++++++++

『では、小町さんから嬉しい差し入れの約束を取り付けた所で。』

 

閑話休題、とばかりに海苔巻さんが話を続ける。

 

『食材に関しては小町さんはどうやら100点満点の様でお見事でした。』

 

「・・・なんだか含みのある言い方ですね?」

 

ダメ出しがあるのだろうか、と思わず構える。

 

『ああ、いえいえ。経費削減という視点でいきますと

他にも色々着目する点があるということが言いたかった訳でして・・。

別に小町さんを苛めるつもりではないんです。』

 

本当かなぁ・・という目を向ければ「まいったなぁ」と頭をかく海苔巻さんの姿。

 

『本当に、本当ですよ。例えば、小町さんのお店で考えると・・・包装費。

これはいかがでしょう?何か工夫などはされていますか?』

 

「包装、ですか・・・。」

 

思わず、うっと詰まる。

食材に関しては確かに子供の頃からの

徹底したもったいない精神の教育により

絶対の自信があったのだが・・。

 

「・・・・いえ・・・節約に、という意味なら特別なことは・・。

ただ、おにぎりの状態に良いものをとしか考えなかったので。」

 

『ふむ、例えば・・?』

 

「おにぎりには色や匂いが移りやすいので、色落ちするもや、

臭いのあるもの・・金属とかですね、そういうのは避けています。

ですので、それ以外でよく知られているのは昔ながらの竹の皮、

ラップにアルミ箔。少し意外に思われるかもしれませんが、

和紙なんかも使われていますよ。」

 

料理用の和紙風の紙や、コンビニのちょっと高級なおにぎりなどを思い浮かべると

いいかもしれない、と付け加えると『ああ』と納得するように頷く海苔巻さん。

 

「水分を吸収してくれるので海苔などがべちゃべちゃにならずに

食べれるんです。ちなみにうちで使っているのは、

袋の内側に不織布を貼ったタイプのものです。

・・まぁ、普通の袋よりは・・ほんの少しだけ高いですが。」

 

しかし、そこは譲れないポイントであったので、

削れと言われても少し困るなぁと。

そんな思いで海苔巻さんの反応を待ったのだった。

 

第44話へ続く。

税理士法人 久保田会計事務所

              
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