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日本の成長戦略
2010年02月22日
今や世界中が、中国やインド、ブラジルといった振興国の購買力を
取り込むことで、新たな成長を遂げようとしています。
いち早く、新興国に進出した企業が前を走っているようですが、
先日の新聞記事によれば、進出先の現地企業の成長ぶりにも
著しいものがあって、そう簡単には行かないようです。
当然と言えば当然の結果ですが、かつての日本がそうであったように、
新しい製品や技術が国外から導入され、暮らしが便利になると、
より安く、より便利なものを求め、切磋琢磨しながら現地企業が成長し、
国外からの進出企業の強烈なライバルとなります。
ある家電メーカーによれば、新興国で生き残るには、
現地企業との価格競争に打ち勝つ必要があり、
価格を安く抑えるために、「何があれば便利か」から
「何があれば十分か」に開発思想を大転換しているそうです。
今は、あらゆる物が不足している新興国ですが、いずれ物があふれ出し、
外資撤退を余儀なくされる日もやってくるのではないでしょうか。
新興国への進出は、当面の日本企業の成長戦略としては
重要だと思います。
しかしながら、内需が足りなければ新興国で物を売ってくれば良い、
というような単純な発想では、日本全体の成長戦略には
ならないと思います。
今こそ、ポスト新興国を意識した内需の掘り起こしや、
むやみやたらに成長しなくても成り立つ企業像を
確立すべき時ではないでしょうか。
何もかもが右肩上がりだった時代から右肩下がりの時代になったのに、
企業だけは何時までも右肩上がりの成長を目指すことには
かなり無理があるように思います。
税理士法人 久保田会計事務所
税理士 久保田博之
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