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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第二十八話~
2009年12月26日
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第28話。
初めてご覧いただく方は是非
からどうぞ。
小町さんの計画
【売上】44,000円/日
【変動費】→材料費:13,200円/日
【固定費】→人件費+雑費:31,800円/日(28,800円+3,000円)
からどうして【45,428】という金額が出るんですか?
というお話の続きです。
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『では・・・こちらの計画の数字と図をもう一度見て頂けますか?』
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【売上】44,000円/日
【変動費】→材料費:13,200円/日
【固定費】→人件費+雑費:31,800円/日(28,800円+3,000円)
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言われたとおり目を向ける。
『この図では売上の内、30%が変動費となっているので限界利益は
単純に考えて70%ということになります。』
肯定するように頷きを返す。その反応を見ながら海苔巻さんが話を続け・・・
『そして、私達が今計算で求めたい数字は
この計画における損益分岐点です。
・・・つまり、それは・・・こういうことなんですが・・。
ここまでは大丈夫でしょうか?』
そう言う海苔巻さんが説明しながら紙に書いたのは
【売上×70%=31,800(=限界利益±0)】
という式だった。
「売上に70%掛けて出た31,800円は限界利益ですよね。
その限界利益が固定費の31,800円と「イコール」だった場合がええと・・
損益・・・・。
・・・・・・ぎりぎりラインの売上の数値ということ。で、合っていますか?」
・・・・数学は苦手だったなぁと思い出しながらおそるおそる確認する。
『はい、その通りです。ちなみに・・「損益分岐点」でしたでしょうか?』
聞き慣れない言葉ですからねぇ、というフォローと共に。
先程言おうとして思い出せなかった言葉を教えて貰う。
・・・・自分のメモにせっかくなので書き加えておくことにした。
叶うならば言われたことを一発で覚えられる脳みそが欲しいものだと思う。
「と、いうことは。この売上って要は数学の『X』みたいなものですか?」
X(エックス)を使った式を昔練習問題でよく解かされたなぁ
と思い出し尋ねてみる。
それはもう、何事も無かったかのように。
『そうそう、そうです。ですから・・この売上を出そうと思ったら?』
つまり・・・。
「それを割り戻してやればいいってことですよね。」
こういうこと。
【売上=31,800÷70%】
カタカタと、電卓をぎこちなく打っていく。
・・・・なんで海苔巻さんはあんなにスムーズに
指をバラバラに動かせるんだろう。
そんな疑問を抱きつつ、最後に『=』のボタンを押す。
すると・・。
【45'428,5714285】
ものすごく割り切れない微妙な数字が表示される。
しかし、その数字をキリの良いところで切り捨てれば・・・。
【45,428】
それは一番最初に海苔巻さんに見せられたあの数字で。
「あ!出ましたよっ、海苔巻さん。こんな数字でしたよね!」
自分で答えが出せたのがなんだか嬉しくて
ちょっぴりはしゃいでしまったのだった。
◆参考◆経営知っ得『限界利益』
第29話へつづく。
平日 9:00 ~ 17:30