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人事戦略のちょっと良いお話
2009年08月24日
先日、人事制度の専門家、
多摩研の松本順市先生のお話を聞いてきました。
要点は以下のとおりです。
人事制度というと、
ついついアウトプットとしての賃金システムに
目が行きがちですが、本来の人事制度は、
社員の成長を促すためのものでなければならない。
そして、全社員が成長することにより、結果として会社の業績もあがり、
また、給与も上がる仕組みが必要である。
そのための人事制度の基本となるのが、
社員の成長度合を図るための「成長シート」である。
成長シートは、
スタッフレベル、マネージャーレベル、マネジメントレベルに分けて、
職種ごとに作成するのですが、社内でお手本となるべき人が
80点となるように、評価項目を設定して作成します。
この時に他社の基準や一般的な基準などを使ってしまうと、
あとで機能しなくなるようです。
あくまでも自社で成果を上げている社員を基準にするのがポイントです。
また、ひとつの項目について、十分な成果が上がっていても、
それだけでは80点とし、その成果を上げるやり方や
方法などの具体的なノウハウを他の社員全員に教えて、
初めて100点になります。
こうすることにより、各業務の成功ノウハウを自社の中だけで、
全社員にどんどん広めて行くことができ、全社員の成長が加速し、
さらには業績も向上する仕掛けです。
松本先生が独立される前の職場(魚屋さん)では、
実際にこの方法で、3Kと呼ばれる職種でも、
社員の成長を実現して、株式公開までされたそうです。
いやぁ、本当にいいお話をお聞かせ頂きました。
詳しくは、10月の後継者経営塾でもお聞かせ頂けますので、
楽しみにしています。
税理士法人 久保田会計事務所
税理士 久保田博之
平日 9:00 ~ 17:30