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おにぎり屋たんと【事業拡大編】~第六話~
2009年07月25日
今回は、おにぎり屋たんと【事業拡大編】第6話。
初めてご覧いただく方は是非
からどうぞ。
ひょんなことから配達をサービスで始めた小町さんでしたが・・・。
その後、どうなったのでしょうか・・・・?
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あれから数日が経ち。
ご近所付き合いの場である井戸端会議で広まったのか、
問い合わせの電話が数件ではあるが、
かかってくるようになった。
中には配達します、とどこにも出していないにも関わらず初めから
配達での注文を希望してくる人もいて・・・。
初めは仕方なくで引き受けたことだったが、
徐々にその気になってきた自分がいた。
口コミで、これだけ反応があるのなら・・・もしかして?
と思ったのだ。
「・・・えーと・・。もし商売にするとして・・
やっぱり必要なのは『足』と『人手』かなぁ・・。」
店じまいのあと。本日分の帳面つけも終えてのささやかな自由時間。
私は、本格的に「配達サービス」について考え始めていた。
店番は今までは家族が、手伝える時にだけ来てくれていたが・・・・。
注文を受けるとなれば、常に誰かがいなければいけなくなる。
となれば。
店番を自分でして配達は「バイト」を雇って行うのがいいのだろうか・・。
見知らぬ人に店番はやはりちょっと抵抗があるし。
「あと、どこまで回るかやなぁ・・・。」
地図とにらめっこをしてうーん、と唸る。
会社さんから注文が入ったら結構大きいと思うし・・。
オフィス街は配達地域にいれるべきだろう。
「・・・そういえば。自転車ではしんどいかなぁ・・。」
南はともかく北方面は登りになるので自転車では大変かもしれない・・。
それに、時間もかかってしまう。
ピザ屋と対決しようとまでは思わないが・・。
「・・・・・・バイク・・いるやろうか・・。」
これはちょっと痛い出費かもしれない。
採算が取れると確証があれば、今は厳しくとも・・と思うが・・
(いける・・?
・・・いや、でもなぁ・・そんなに甘くは・・
でも、これだけ反響があるなら・・。)
ぶつぶつと独り言を呟いて。
ああでもない、こうでもない、と
自分で立てた計画を紙に書き出していると、
ふいに電話の音が鳴り響いて顔をあげる。
考え事を中断せざるを得なくなり、眉をよせたが無視するわけにもいかず。
ひとまず配達のことは頭の隅にやり、電話に出たのだった。
平日 9:00 ~ 17:30