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おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第二十三話~
2009年06月13日
今回のおにぎり屋たんと【経理編/本編】は第23話。
今回の「たんとさん」は・・・
涙あり、笑いあり?23回にわたってやってきた【経理編/本編】もついに最終回!!
これを通して少しでも多くの人に経理を身近に感じていただけると幸いです。
おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。
徐々に事務仕事にも慣れた様子です。
からはすこし時間を巻き戻して、
会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。
引き続き初めて会計事務所を訪れた小町さんをご覧下さい。
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「ってことは、いずれ私が従業員を雇ったり、おにぎり屋として
何か他にやってみたいことが出来た時なんかは・・・。」
『勿論、今ご説明したPDCが必要となってくるでしょうね。』
「・・・やっぱり。やはり、早い内に計画って立てた方がいいんですよね?」
『そうですね。なるべくなら新しい事を始める前に、
ご相談頂けるといいかと思います。』
「そういうものなんですか・・。」
『はい。もし、それが自分では絶対上手くいく!
と自信がある構想であっても。実際に事を起こすとなると
様々な問題に直面するわけでして。
それらの問題は初めての方だと想像できなかったりしますから・・・。』
「ああ、そっか。そうですよね・・。」
自分にも思い当たることがあり、しみじみと頷く。
『逆に、我々は色々な事例に関わらせて頂いておりますので、
その経験を生かしたアドバイスが出来ます。
どんな商売にもリスクはつきものですが、
そのリスクを最小限に抑える為にもこうした早め早めの相談や、
計画を立てる、といった行動を私達は推奨しているんですよ。』
再び海苔巻さんが熱く語り出してしまった。
温厚そうな人だと思ったが、なかなかどうして。
「・・・・海苔巻さんって、意外に熱くなるタイプだったんですね。」
笑ってそう言えば。
『いや・・・またやってしまいました。
この手のお話はついつい力が入ってしまって・・。』
再び恥ずかしそうに笑う海苔巻さんの姿がそこにあったのだった。
計画を立てて、それを実行して、それがきちんと計画に沿っているか
確認して課題点を見つけ・・
次に生かす、か・・。
・・・なんだか経理のやり方を教えてもらったのと同じくらい
勉強になった様な気がする。
今はまだ小さなお店だけど、いずれ何か事を起こす時は必ず相談しよう。
そう、心に決めて。
私は海苔巻さんに礼を言い、初めての会計事務所訪問を終えたのだった。
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(その後)
2/16(月)
今日から確定申告の受付が開始された。
海苔巻さんの所の会計事務所さんに色々教えてもらったおかげで、
あれから帳面を付けるのがスムーズになって・・・結果。
無事に所得税の確定申告書を作成することが出来た。
(初めて自分で作成するので、分からない所は申し訳ないと思いつつ
海苔巻さんに電話で聞いたりもしたけど)
頼めば作成してくれるそうだけれど、
一番最初だけは自分で作成したいと伝えた。
海苔巻さんは笑って「分からなくなったらいつでも聞いてくださいね。」
と言って応援してくれた。
その時のことを思い出し、良い先生に会えて良かったなぁ
と表情が緩んでしまう。
「・・と、ここでいいのかな。」
申告書を持ってたどり着いた先には『中京税務署』の大きな看板。
人は初日のせいかまだまばらだった。
正面玄関の自動ドアの向こう側には受付らしきカウンターが見えている。
ニュースで期限間近の税務署の様子を見ることがあるが、
あれとは雲泥の差があった。
「わー、えらいすいてるわ。」
これならすぐに受け付けてもらえるだろう。
足取りも軽く、私は受付へと向かったのだった。
特に問題もなく、生まれて初めての申告書の提出を終えた私は。
自分へのご褒美、ということで。
そこから少し移動した先にある寺町の
とあるケーキの美味しい喫茶店で至福の時を過ごしたのだった。
ー終ー
平日 9:00 ~ 17:30