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「Changeと経営計画」№3
2009年03月18日
PDC支援事業部です。
前回は、
激変し続ける社会環境の個人の対処方法について考えてきました。
今回は、
組織・企業のそれに対する対処方法について考えてみたいと思います。
企業の場合も基本的には一緒です。
結論から申しますと、
「P-D-C」の経営サイクルをしっかり確立することだと思います。
それに加えて組織・企業に求められるのは、
トップ又は幹部の強い"リーダーシップ"です。
業績が順調なときは、「マネジメント」をしっかりしていれば良いのですが、
激変し続ける社会環境に於いては、その場その場の判断が求められ、
強いリーダーシップが必要となってくるのです。
そして、そのトップや幹部は高い価値観に裏付けされた
人格者でなければなりません。
このことは次回で詳しく触れることにして、
前回の内容を企業版でまとめてみましょう。
1.現状を知る
財務分析・風土分析で、会社の現状を正しく把握してください。
専門家や第三者に依頼するのも良いでしょう。
そして、その現状から逃げずに受け入れてください。
2.目的を明確にする
「目的」のない組織は基本的には存在しないと思います。
起業の時の思いや、先代から引き継いだ思いであったり、
今考えていることでもかまいません。
先ずトップが明確な目的を持つことです。
そしてそれが組織全体に浸透しているか?
激変し続ける社会環境に耐えうる普遍性を持ち続けるか?
をしっかり検証して下さい。
3.経営計画を立て実行する
やるべきことが決まれば、その目的達成のための計画を立て
実行あるのみです。激変し続ける社会環境において、
行き当たりばったりでは太刀打ち出来ません。
前項の1.2.を踏まえた行動計画に裏付けされた
数値計画を立てることが肝要です。
4.実行したことを検証する
P-D-Cは、「仮説」-「実践」-「検証」とも言われていますが、
「検証」するこ とで、必ず新しい「仮説」が生まれるはずです。
経営者の中には、「経営計画を立てると売上が上がるのか?」
「経営計画を立てると利益が出るのか?」
「経営計画立てる暇があったら一件でも営業に回った方が良い。」
等々を仰る方がいますが、確かに経営計画を立てただけでは
売上も上がらないし、利益も出ません。
しかし、この激変し続ける社会環境下だからこそ、
良く考えることが必要になってくるのです。
人間の脳は、良く考えたことを蓄積する能力を持っているそうです。
そして何かの判断に迷ったとき、その蓄積された脳の引出から
無意識に飛び出してくるそうです。
これがいわゆる「天の声」とか「神の声」と言われているものかも知れません。
大量生産・大量消費に慣れ親しんだ我々マニュアル人間にとって、
良く考える時間と場所を持つことは大事なことであり、
経営計画は、企業が自身の過去・今・未来を良く考える
時間と場所ではないでしょうか。
そしてしっかりとした経営計画を立て実践していくことが、
激変し続ける社会環境生き抜く近道だと思います。
平日 9:00 ~ 17:30