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おにぎり屋たんと【経理編/本編】~第四話~
2009年01月31日
おにぎり屋の小町さんが会計事務所を訪ねてから早3週間。
徐々に事務仕事にも慣れた様子です。
からはすこし時間を巻き戻して、
会計事務所に訪問したときの模様をご覧頂いております。
引き続き会計事務所での小町さんをご覧下さい。
女性の職員さんがお茶を二人分持ってきて、
私と、その向かい側に湯呑みを置くと
再び一礼をして静かに部屋を出て行った。
お茶に口を付け、少しの間そのままソファーにかけていたが、
落ち着かなくなりおもむろに立ち上がると左側にある窓に近づく。
この来客室の窓は壁の部分が
ほとんどないんじゃないかというくらい大きなもので。
左や右は言うまでもなく。上は天井、下は床までという大きさだ。
向かい側が御所という立地条件をうまく使っているなぁと感心する。
ここは2階なので窓の側に立つと、
自然と下を歩く人々を丁度見下ろす形になり、
ちょっとお偉いさんにでもなったような気分が味わえる。
そんな馬鹿なことを考えていると、
後ろで「コンコンコンコン」とノックの音が聞こえた。
慌ててソファの前に戻り、緊張の面持ちで立ったままノックの主を迎える。
「お待たせいたしました。失礼します。」
扉を開け、部屋へ入ってきたのは同年代くらいの男性で。
もっといかめしい感じの年配の人を想像していた私は少し拍子抜けした。
・・・・・緊張が解けたとも言うが。
「小町さんですね。」
担当者らしき男性は
「初めまして」、
と軽く礼をすると名刺を取り出し差し出した。
これがドラマとかで見る名刺の交換(してないけど)か、
などと妙な感動を覚えつつ
どうも、とおずおずとその名刺を受け取った。
(えぇと・・税理士法人 久保田会計事務所 PDC支援事業部・・・・
・・・・PDCってなんやろうか・・。)
「税理士の海苔巻、と申します。本日は私がご相談をお受けいたします。」
どうぞよろしくお願いします、と変なとこにひっかかりを覚えたせいで
最後まで名刺を見終える前に自己紹介されてしまった。
慌ててこちらも挨拶をする。
「小町と申します。本日は・・あの、宜しくお願いしますっ。」
勢いよく頭をさげる。
すると
「そんなに緊張されなくても大丈夫ですよ」
とちょっと笑われてしまった。
・・・うう、恥ずかしい・・・。
・・・とりあえず。
後で聞けたら聞いてみよ・・・(今は無理や・・・)。
第5話へ続く。
平日 9:00 ~ 17:30