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事業と経営の承継(3)
2008年11月19日
こんにちは。PDC支援事業部です。
引き続き「事業承継」について書きたいと思います。
前回までは、事業承継の問題点と事前準備の大切さ
について述べてきました。
今回は、事業承継に必要な準備について書きたいと思います。
事業承継に必要な準備には次の2ステップがあります。
ステップ1.「現状の把握」
ステップ2.「後継者と承継方法の確定」
まずは、現在の会社の経営資源(ヒト・モノ・カネ)の
状況を洗い出します。
従業員の構成、会社の資産とその内訳は、
負債の状況、業界の状況や自社の強み、その将来性、
後継者となりうる人材はいるのか、など
様々な角度から会社の現状を分析していきます。
次に、そこで把握した現状を基に会社を引き継ぐ後継者
を確定して具体的な事業承継計画書を作成し、
それに基づいて承継計画を実行していきます。
もし、後継者がいなければ
M&Aにより外部への売却もあるかもしれません。
・・・と簡単に書きましたが、
事業承継は一朝一夕でできるものではありません。
後継者に素晴らしい資質があっても
現状では実力が伴っていない場合は教育が必要でしょうし、
取引先など関係者の方の理解を得ることも大切です。
株式や財産の移転にかかる税金対策も必要になってきます。
そして、これらの対策には数年~十年単位の
期間が必要になってきます。
会社の引継ぎをするのにこんなに時間がかかるとは
意外でしたでしょうか。
少しでも不安に感じたら、今すぐ動き出すことをオススメします。
事業承継への準備は遅すぎて手遅れになることはあっても、
早すぎて困ることはありません。
今月3回に渡って書いてきました事業承継シリーズですが、
最終回となる次回は
「具体的な事業承継の解決事例」を紹介したいと思います。
平日 9:00 ~ 17:30