KUBOTAX BLOG
- HOME
- KUBOTAX BLOG
- ローカルベンチマークについて
ローカルベンチマークについて
2017年03月01日
こんにちは、経営支援事業部です。
今回はローカルベンチマークについて紹介致します。
ローカルベンチマークとは、企業の経営状態の把握、
いわゆる「健康診断」を行うツール(道具)として、
企業の経営者等や金融機関・支援機関等が、企業の状態を把握し、
双方が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みであり、
事業性評価の「入口」として活用されることが期待されるものです。
具体的には、「財務情報」(6つの指標)と
「非財務情報」(4つの視点)に関する各データを入力することにより、
企業の経営状態を把握することで経営状態の変化に早めに気付き、
早期の対話や支援につなげていくものです。(経済産業省より)
(財務情報(6つの指標))
①売上高増加率(売上持続性)
(当期売上高 - 前期売上高)÷前期売上高 × 100(%)
②営業利益率(収益性)
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)
③労働生産性(生産性)
付加価値(≒限界利益(粗利益))÷ 社員の平均人数
④EBITDA有利子負債倍率(健全性)
有利子負債 ÷ EBITDA
EBITDA ・・・経常利益 + 支払利息 + 減価償却費
⑤営業運転資本回転期間(効率性)
(売掛債権 + 棚卸資産 - 仕入債務)÷ 平均月商
⑥自己資本比率(安全性)
自己資本 ÷ 総資本 × 100(%)
(非財務情報(4つの視点))
①経営者への着目
・経営者自身について、ビジョン、経営理念
・後継者の有無
②関係者への着目
・企業及び事業沿革
・技術力、販売力の強み
・技術力、販売力の弱み
・ITの能力、イノベーションを生み出せているか
③事業への着目
・市場規模・シェア、競合他社との比較
・顧客リピート率、主力取引先企業の推移
・従業員定着率、勤続日数、平均給与
・取引金融機関とその推移
④内部管理体制への着目
・組織体制
・経営目標の有無、共有状況
・社内会議の実施状況
・人事育成のやり方システム
これらの情報を元に企業と金融機関や
我々専門家が双方同じ目線で対話するためのツールとなります。
以前のブログ
(事業性評価 http://www.kubotax.com/blog/2016/07/post-611.html)
でもご紹介しましたが、
金融機関もこれまでの業績や財務データ、担保・保証での評価に加え、
事業性も評価の対象として融資の判断を行います。
つまり融資の相談をする際には入り口として
企業の現状(健康状態)を診断するローカルベンチマーク、
今後の事業性を判断する経営計画が必要となってきます。
ローカルベンチマークの非財務情報や経営計画は
専門家の協力が必要になることの方が圧倒的に多いです。
当事務所も非財務情報の分析や経営計画作成のお手伝い、
その後の実行支援であるMAS監査で
サポートさせて頂いておりますのでご相談下さい。
平日 9:00 ~ 17:30